こんにちは。昨日から雨がすごいですね。
最近、食べ物を喉に詰まらせて亡くなる事故が続き、よく報道されていますね。こういう事故を耳にするとお口の健康に携わる者、また幼い子を持つ親としても痛ましく残念に思います。
2008年2月18日のブログでも嚥下について触れましたが、喉の奥にある喉頭というところで肺へと続く気管と胃へと続く食堂の二手に分かれます。前に気管があり、後ろの頚椎側に食道があります。気管の入り口には喉頭蓋という蓋があって、これがうまく働くことによって飲み込んだ食べ物が気管に入ることなく食道に送られます。

食べ物を喉に詰まらせるのが4歳以下の乳幼児や高齢者に多いのは、咽頭、喉頭の容積が小さかったり、この飲み込む際の喉頭蓋などの反射が未熟だったり(乳幼児)、機能が低下している(高齢者)ためと考えられます。
厚生労働省の発表では詰まらせやすい食品として、
第1位 餅 第2位 ご飯 第3位 パン
と穀類が多いですが、続いて菓子類、その他魚介類、果実類、肉類などその原因となる食品は多岐にわたるそうです。また厚生労働省の行なった調査で「冷めた餅」や「冷やされたカップ入りゼリー」は咀嚼機能が未熟な小児や咀嚼機能が低下した高齢者にとって、特に注意が必要としています。
誤嚥を防ぐにはどうしたらよいか?
①自分または与える相手の咀嚼、嚥下機能を十分に把握して、口に入れる食品の大きさを小さくする。
②よく噛む。噛むことで食品を細かく粉砕するだけでなく、唾液の分泌を促し、唾液と混ざり合うことで食品の流動性が増す。
③上を向いた状態で食べものを口に入れない。特に小さい「カップ入りゼリー」を皿に出さず、直接口に入れる場合に落とさないようにと上を向いているのをよく見かけます。上を向いた状態では舌や歯に当たらず喉に直接食品が落ちる危険があるだけでなく、気管入り口の蓋である喉頭蓋の動きが悪くなります。
誤嚥した場合の対処法は?
①口の中の食べものを吐き出させる。指をつっこんで掻き出す。(かまれないようにガーゼで指を巻く)
②救急車を呼ぶ。
③水などの飲み物を飲ませてはいけない。気管入り口に詰まっている場合、飲み物を飲ませても意味がないばかりか、詰まらせたものによっては逆に水分を吸って膨張してしまい、悪化させてしまう。どこに詰まっているかわからない状態では絶対にやってはならない。
④手のひらをカップ状にして、後頸部の付け根中央部あたりを軽く、ポンポン たたいて咳を誘発し、排出を促します。(カッピング)

⑤それでもだめな場合は、介助者は右手の拳を握り患者さんのみぞおちに右手を置き、両手を添えて下から上へ腹部を勢いよく圧迫して腹圧をあげ、胸腔の圧をかけることにより、強い呼気をおこして吐き出させます。(ハイムリッヒ法)

⑥掃除機による吸引。「IMG吸引ノズル」という家庭用掃除機につなげる吸引道具が2000円~3000円で市販されています。10月9日にフジテレビのめざましテレビで紹介されたようです。高齢者がいるご家庭には常備されているといいかもしれません。

<使用方法>
1.掃除機のスイッチをいれます。
2.吸引ノズルのゴム球を掃除機の先に当てます。
3.口を開けさせて、ノズルを口の中に5㎝くらい入れます。
4.ノズルを入れたら口と鼻を手でふさぎます。約2~3秒で口からノズルを抜きます。
5.1回で取れない場合は、2、3回繰り返してください。
6.それでも取れない場合は、直接ノズルを異物に近づけて吸引します。
注意:スイッチを長く入れると吸引力が強いため、自発呼吸ができにくくなるので注意してください。
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誤嚥による窒息。このような事故を防ぐためにも毎日当たり前のように行なっている「食べること」について自分も含めて皆で考え直さなければければなりませんね。私もついついやってしまいますが、「~しながら」の食事、多いですよね。「テレビを見ながら」「新聞や本を読みながら」「歩きながら」「電話しながら」などなど・・・。このような事故を他人事と思わず、食事の仕方について私自身も見つめ直さなければと思います。大人の動作を子供は真似しますからね。