学校保健委員会

こんにちは。昨日の肌寒さから一転、今日はすがすがしい陽気です。
昨日、私が学校歯科医を務める久我山小学校で第2回学校保健委員会がありました。
学校保健委員会は年2~3回行なわれ、校長、副校長、養護の先生方や私達学校医、学校歯科医、学校薬剤師、保護者の方々で子供たちの健康増進に関する意見交換をしています。通常は意見交換のみなのですが、昨日は講師の先生をお招きし、講演会が行なわれました。
テーマは「子どものスポーツを考える~バランスのとれた発達とは~」。
講師は春日(旧姓長崎)宏子先生。そう、ご存知の方も多いと思いますが元オリンピック競泳平泳ぎの選手。現在はマタニティースイミングやベビースイミングなどの水泳指導者、スポーツコンサルタントとして活躍されています。
先生は小学校6年生の頃からオリンピック代表選手として活躍されていましたが、私たちがマスメディアを通してはなかなか知ることが出来ない、水泳を始めたきっかけから、その当時の苦労、悔しさや喜びを感じたときの気持ちなどのエピソードを交えながらスポーツと心のバランスについて話して下さいました。仕事の一つとして出向いたわけですが、学校歯科医としてではなく、思わず子を持つ一人の親として聞き入ってしまいました。
いろんな話をしてくださいましたが、その中の一つを紹介します。
先生が高校1年生、1984年のロサンゼルスオリンピックの競泳200m平泳ぎの決勝で惜しくもメダルを逃してしまい、悔しくて悔しくて選手村に帰ってから泣きじゃくっていたときのお話。
コーチが「お腹空いただろう。うまいもの食べよう!」「疲れただろう。今はたくさん休みなさい」と声をかけてくれたそうですが、心が癒されることはなく「食べたくない」「寝られない」・・・。
するとコーチが「じゃあ、今一番何をして欲しい?」。
先生は「今すぐにお母さんに会いたい!」。
「こんなに悔しくて苦しい思いをするのは水泳を勧めたお母さんのせいだ!」。お母さんにしか悔しさをぶつけることしかできず、その思いを伝えようとしたそうです。
会ったとき、その思いを伝える前にお母さんが「頑張ったね」と一言。レースが終わってからお母さんに会うまでこの”一言”を言ってくれた人がいないことに気づき、するとすーっと心が癒されていったそうです。
息子たちも幼稚園でサッカーをやったり、スイミングに通っています。私も身に覚えがたくさんありますが、ついついうまく出来ていなかったり、負けたりすると親は「こうすれば・・・」とか「もっと頑張れ」とか言ってしまいます。でも「こうすれば・・・」とかはコーチに任せて、親には「頑張ったね」の一言をかけることが大事なのかも知れませんね。勝ったときよりも負けたときの方がなおさら必要なのかも知れません。
子育てを通じてまだまだ自分自身も成長していかなければ・・・と考えさせられた1日でした。
私自身も小学校時代には平泳ぎが少々得意で選手育成コースまでスイミングに通いました。(練習がきつくて、選手の域まで達しませんでしたが・・・。)中学校、高校時代は自転車の魅力にとりつかれ、毎週末に同級生とサイクリングに明け暮れました。大学時代には山の魅力にとりつかれ、ワンダーフォーゲル部に所属し、山登りばかりしておりました。恥ずかしながら球技がとても苦手で小学校以来、水泳以外の体育の成績はよくありませんでしたが、自分がとりつかれたこれらのスポーツを通じていろいろなことを学び、心が癒されてきた気がします。
大学卒業後、すっかりスポーツをやらなくなってしまっていましたが、大学時代に痛めた腰が毎日腰を屈めることが多いことで悪化したために、2年ほど前から高井戸区民センターの温水プールで週1回ですが泳いでいます。普段は仕事上細かい作業が多いですが、のびのび泳いでいると心身ともにとてもリラックス出来ています。腰も完治とは言えませんが、日常生活には全く困らなくなりました。スポーツから学ぶことってすごいですね。
歯の治療は誰もがいやなものです。お子さんが歯の治療を受けたとき、うまく出来なかったときでも「頑張ったね」の一言をかけてあげてください。

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