警察協力歯科医会
こんにちは。もう秋本番。今日は寒いですね。
今週立て続けにあった研修会も今日のが最後です。今日もご迷惑をおかけしますが、6時半で診療を終了します。
今日は月曜日にあった警察協力歯科医会の研修会についてです。
この度、杉並区歯科医師会にも警察協力歯科医会が発足しました。東京23区では遅い方だそうですが・・・。
何をするのかというと・・・。
身元が不明な人や遺体の身元確認作業において、歯の状態(治療痕など)が有効な情報になることは知られていることと思います。それは
①歯の治療は完全に元通りになっているのではなく、人工物で補修している。
②遺体の損傷が激しくても口の中は比較的損傷を免れている。
③虫歯や歯の欠損の位置が皆同じではない。
④治療の状態がカルテに保存されている。
などの理由が挙げられます。
近年のDNA鑑定の発展はめざましく、身元確認に大きく貢献してきていますが、驚くことに集められた数ある資料の中で口の中が身元判明の決め手になった方は日本でも海外でも、20年前でも近年でもだいたい同じ26%も占めているそうです。例としては”1985年の日航ジャンボ機の墜落事故”、”1995年の阪神淡路大震災”、”2001年の歌舞伎町のビル火災”、”2001年のアメリカの同時多発テロ”などだそうです。
事件や事故で亡くなった身元不明の遺体が発見されると警察が中心となって身元確認を行なうわけですが、口の中の情報収集は通常、法歯学を扱う施設の歯科医師が担当しています。遺体に残された身元判明につながる資料は死後約3日以内に収集したいとされているそうですが(遺体の損傷が進むため)、大規模な災害が生じた場合は死者の数が通常ではありえない数になってきます。そうなると法歯学を扱う施設の歯科医師だけでは、3日以内に資料を集められません。そこで万が一の時にそれらを担う組織を各地域に結成するという運びになったわけです。
もちろん私たちは医師ではなくても医学知識を持つ医療人ですので要救護者がいれば、救うのが最優先の仕事です。
杉並区には杉並、荻窪、高井戸警察署の3つがありますが、歯科医師会会員の中の有志の歯科医師がそれぞれの警察署に約30名ずつ割り振られています。私は高井戸警察署です。
私が学生だった頃は、法歯学を扱う歯科大学はあまりありませんでしたが(授業はあり、他大学の法歯学の教授が講義にやってきました)、現在ではだいぶ数が増えたようです。しかし大規模な災害が起きたときにはそれでも足りなくなります。災害、事件、事故など、なければそれに越したことはないのですが、定期的に開かれる研修会に参加して万が一に備えていきます。
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