歯科心身症とは?

歯科心身症とは歯やその周囲、舌などに病的な異常が見られないのに、歯や歯茎、舌などに慢性的な痛み、違和感が起こるものを言います。例えば「舌がピリピリする」「歯が締め付けられるように痛くなる」「神経を抜いてもまだ歯が痛い」といった具合です。歯が痛くなるものを非歯原性歯痛、舌が痛くなるものを舌痛症と呼んだりします。「歯や舌に異常はないから」と歯科医から積極的な治療を受けることが出来ず、逆に歯の病気については専門外の内科や耳鼻科医からは「歯が原因じゃない」と言われたりして、歯科、耳鼻科、心療内科、精神科などの間を転々とする場合が多いです。
*この病気の特徴
「中高年の女性に多い」、「午前中は比較的軽く、夕方くらいからひどくなる」、「通常の治療で自覚症状が全く改善しない」
*原因
はっきりした原因はわかっていませんが、「脳内の神経伝達物質系に関する生化学的異常」と「思考や記憶などに関する大脳皮質連合野における情報処理過程の歪み」が考えられています。すなわち患者さんはウソをついているのではなく、脳の中でそう感じるようなエラーが生じているのです。心身症、心因性と言う言葉がよく使われ「心や気の問題」と言ったイメージが強いですが、これは「気のせい」ではなく、脳内の異常による患者さんにとっては「耐え難くつらい痛み」なのです。
*治療法
歯を抜いたり、神経を抜いたりといった外科的な侵襲を加えると症状が改善しないだけでなく、かえって拡大、増悪します。つまり仮に歯を抜いてしまい歯がないのに、痛みだけが残ってしまうのです。他の歯科疾患との鑑別がつき、歯科心身症と診断された場合は歯科治療は行ないません。
脳内のセロトニン神経を調整する薬である抗うつ剤を服用します。いろんな種類の抗うつ剤が存在しますが、どの薬がその人に合うかは様々なので、飲みながら症状の具合をみて、合う薬を探っていきます。同じ神経系の薬でも抗不安薬、睡眠薬といった薬は簡単に言えば眠気で痛みをごまかすだけですから、根本的な解決にならず、かえってその薬を手放せなくなってしまう状況(依存症)を作り出してしまいますので服用しません。
*歯科心身症と鑑別が必要な他の病気
虫歯、歯周病などの歯や歯茎の病気
顎関節症
三叉神経痛
舌癌やその他の粘膜疾患
*最後に
研究機関においていろいろデータを集めているようですが、病態の解明はこれからといったところです。この病気は器質的な異常がはっきりしていない上、症状や薬の感受性に個人差が多くなかなか一筋縄にはいかないようです。しかし、病態の主座が中枢にあるとは言え、患者さんにとっては「歯や口の問題」としか認識できません。誰かが受け皿にならないと容易に医療の死角、医科、歯科の狭間に陥ってしまうのが現状です。



風邪でダウン

昨日、ついに風邪でダウン。今から考えると金曜日の歯科医師会委員会に出たときからなんとなく体がだるかった気が・・・。土曜日も診療中はほとんど体調の悪さを感じませんでしたが、最後の患者さんが終わったと同時に体の節々が痛いのと寒気がするのに気が付き、熱を測ってみると・・・。37.7℃もあるではないか!。(大げさですが・・・)
熱があるのがわかってしまうと急に心は病人モードへ。昨日は1日中、何もせず寝てました。子供たちは熱を出しても37℃台ではピンピンしているけど、大人はちょっとの熱でもだるくてだるくて・・・。
昨晩の夜中に極度の寒気とだるさに襲われ、熱を測ってみるとなんと!39.4℃。しかし今朝起きて熱を測ってみると36.0℃に。そんなに簡単に熱が下がるのかなと疑問を感じながらもホッとする私。そこに家内が一言。「寝ぼけて37.4℃と39.4℃を見間違えたんじゃないの。」
というわけで声がかすれてしまい変ですが、今日は平常通り、診療しています。