妊娠と虫歯

妊娠すると虫歯になりやすくなります。歯を作っているカルシウムがお腹の赤ちゃんに取られるから?と質問を受けますが、違います。
歯と骨はカルシウムでできていますが、臓器としての役割は全く違います。骨の役割とは骨格をつくり体を支えるだけではなく、体を動かすのに必要なカルシウムの貯蔵庫でもあります。血中のカルシウム濃度を少しの狂いもなく一定に保つために、骨の中のカルシウムは常に出たり入ったりしています。しかし歯はカルシウムの貯蔵庫ではないので、歯の中のカルシウムが簡単に外へ出ることはありません。赤ちゃんに与えられるカルシウムはお母さんの血中に溶けているもので、血中のカルシウムが足りなくなると骨からカルシウムが供給されます。従って食事などからカルシウムをたくさん取ることがお母さんの骨を守る上で大切なのです。
またカルシウムを体に取り込むにはただ摂取すれば良い訳ではなく、ビタミンDが必要です。しかもこのビタミンは活性型にならなければ役に立ちません。このビタミンを活性型に変えるのに大切なのが日光です。従って適度な日光浴も大切です。天気の良い日に散歩をするとか、あくまで適度な日光浴なので焼いてはだめです。
本題に戻ります。なぜ虫歯になりやすくなるか。次のようなことが言われています。
①ホルモンのバランスで唾液が粘り食べかすが残りやすいから。
②唾液が酸性に傾き、口の中の細菌が増えやすいから。
③つわりなどで、歯磨きがしたくなくなるから。
④妊娠中はホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)の分泌が盛んになり、このホルモンを好む細  菌が増えるから。ホルモンにより細菌の共存関係(良悪細菌同士の優劣関係)が崩れるから。

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