顎関節症
今日から10月です。今日は寒い!寒いのが苦手な私にはつらい季節がやってきました。
寒くなると訴えが多くなるのは顎関節症と知覚過敏です。今日は顎関節症についてです。
顎関節症というのは①開かない、閉まらないといった機能障害。②あご全体、又は一部の運動時の痛み。③顎関節のカクカクする音。といった不快症状があるものを言います。20代~50代の女性に多いとされていますが、最近では肩こりのように訴えるのが女性に多いだけであまり男女差はないという意見もあります。これらの不快症状のうち、治療対象になるのは①と②です。③はなかなか消失しないのが実情です。
この病気にはいくつかのタイプがありますが、顎関節そのものに形態的な異常をもたらすのはまれで、筋肉の動きのアンバランスから筋肉の痛みが出るタイプが多いです。下あごから首にかけて口を開ける筋肉が集中し、耳の前から下あごにかけてと側頭部には口を閉める筋肉が集中していますので、それらのどちらか、ないし両方の部分の痛みを強く訴える方です。
原因は一つではありませんが一言で言えば、筋肉の過度な緊張状態が長く続いたことでしょう。人は物事に集中しているとき、寒いとき、スポーツをしているとき、いやな夢を見ているとき、いろいろな場面で歯を食いしばります。これらの状態が長く続いたり、姿勢が悪かったりすれば、筋肉に無理な力が加わりおかしくなります。従って治療はそれらの力から開放してやることです。例えば休憩を取る、姿勢をよくするといった生活習慣の改善も大切です。しかし食いしばりは睡眠時など無意識下で起こっていることも少なくありません。そのような場合は睡眠時などに上の歯全体のマウスピースを装着して食いしばれなくする方法(上下の歯と歯の間に物を挟んで、筋肉に食いしばる方向とは逆方向の力を加えます。簡単に言えばストレッチ)や筋弛緩系の薬剤を内服したりする方法を使います。
機能障害が出るタイプもほとんどがこの筋肉の過度な緊張によるものです。顎関節を構成している頭の骨と下あごの骨の間が筋肉の過度な緊張によって狭くなり、中にある関節円板と呼ばれる軟骨の動きが滑らかでなくなるのです。従って治療法は同じです。
予防は姿勢をよくする、適度な運動をする、精神的にリラックスした時間を作る、机にひじついて顎を乗せることをしない、うつぶせに寝ない、普段から硬いものをよく噛んで食べる習慣をつける、などです。もちろん歯が悪かったり、視力が悪かったりするのを放置しても誘発する因子になりますので適切な治療を受けてください。これがマウスピースです。硬いタイプと軟らかいタイプがあり、厚みもいろいろあります。写真は軟質タイプ。



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