智歯周囲炎

智歯周囲炎とは親知らず周囲にバイ菌が入り歯茎や頬が腫れるもので、半埋伏状態にある下の歯に起こることが多いです。
歯は大きく頭と根に分かれます。根は歯茎に埋まっている部分で歯を支えるところなので表面はセメント質と呼ばれるもので出来ており、周りの歯肉や骨とくっつく性質を持っています。しかし頭は本来歯茎から外に出ている部分で食物を粉砕するところなので、表面はエナメル質と呼ばれる非常に硬い、つるつるした性状のもので出来ており、周りに肉や骨が接していてもくっつくことはありません。そのため半埋伏状態にあると、歯肉とエナメル質の間のくっついていないところを伝ってバイ菌が侵入してしまい、しかも口の中のバイ菌は嫌気性菌と呼ばれる酸素が嫌いなバイ菌が多いため、一度中へ侵入すると無酸素下でどんどん増殖します。
or103a.gif or103b.gif
一度炎症が起こると、その周囲の骨や歯肉は破壊され、さらに隙間が生まれ、バイ菌が入りやすくなります。こうして1度目より2度目、2度目より3度目のほうがなりやすくなっていきます。よって重要なのは1度目の智歯周囲炎をいかに起こさせないか、なのです。回数を繰り返すようなら抜歯するほうがいいでしょう。もう一つ智歯周囲炎を起こす理由として半埋伏歯は食片が詰まりやすく、磨きにくいというのもあります。いつも食片が詰まっているようなら手前の歯の虫歯予防の点からも抜歯したほうがいい場合があります。
最近、智歯周囲炎の患者さんが続いたので、書いてみました。