親知らずのトラブル

親知らずとは前から数えて8番目の歯、第3大臼歯のことで智歯と呼ばれています。顎の大きさ、顔の大きさが小さくなってきている現在では、まっすぐ生えている方よりもスペース不足により埋まっていたり、曲がって生えていたりする方が多いです。
上の親知らずはレントゲンで見ないとわからないほど奥に埋まっているか、完全に生えているが向きが頬側に曲がっている方が多く、トラブルの多くが後者の向きが曲がっている場合の虫歯です。軽い虫歯の場合は削って埋める処置で済みますが、虫歯が深い場合は処置が大変な割には再発したり、手前の歯を虫歯にしてしまったりするので抜歯することが多いです。
下の親知らずは半埋伏歯と呼ばれる状態、つまり半分だけ顔を出している状態が最も多いです。従ってトラブルで多いのは歯茎の周りが腫れてしまう智歯周囲炎と虫歯です。半埋伏歯の虫歯の場合は処置が出来ないので抜歯になります。智歯周囲炎はまず抗生剤服用により急性炎症、つまり腫れをとることから始まります。腫れが引いた後、抜歯するか、様子を見るかを患者さんの希望、歯の状態、再発の可能性などを考慮して決めます。急性炎症がある時に抜歯はしません。それは①麻酔が効かない。(炎症が起こっているところでは酸性になっているため、アルカリ性の麻酔薬は中和され効かなくなる)②出血が多くなる。(血管が拡張し充血している)③細菌が血流に乗って全身に回りやすくなる。のが理由です。
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私も10年くらい前と4年くらい前にようやく下の左右の親知らずを友人に抜いてもらいました。智歯周囲炎を繰り返す度に抗生剤を服用し6~7年粘りましたがダメでした。抜かなきゃダメなことはわかっていてもなかなか決心がつかないものです。次回はなぜ智歯周囲炎が起こるのかを書きます。